リクエスト記事

修士・博士の違い_大変さ編

奥 尉平

「修士と博士ってどうちがうの?」

そんな方へ向け、この記事を書いております。

結論から申し上げますと、

修士と博士の費用面はそんなに変わらないのですが、

学部:参加証 修士:努力賞 博士:免許証(だっけ笑?)

という言葉があるように、

修士と博士では、

アウトプットで求められるレベルが全く異なるので、

その辺の様相について、研究ガチ勢ではない人に向け、述べていきたいなと思います♪

ではでは、始めます♪

前回記事では、費用面について述べました。

詳細はこちら♪

大変さ

学部:参加証 修士:努力賞 博士:免許証

↑以下、この言葉を深堀りして述べていきます🌱

学部:参加証

この言葉通り、ぶっちゃけ研究結果については、それほど要求されません。

従って、今後の人生に向けての準備だったり、就活だったりと、

タスクを効率良く処理していく能力の方が、重要なのではないかと、考えております。

なお、研究面については、

指導教官選びさえ間違わなければ、50%は解決するかと、

考えております。

*研究ガチ勢ではない多くの方々は、世渡りのセンスの方が重要ということ

あとはやるだけなので🌱

*別の大学へ行って、卒論を書き上げた私が言うのだから、間違いないはず(笑)

ああ、あと。これも重要だ。

学部は、研究をして結果が出なくてもいいです。

従って、努力賞と言われます。

修士:努力賞

今の日本では、研究するより就活などをする方が、

圧倒的に優先度高すぎるという背景があります。

従って、指導教官側も、

「修士はぶっちゃけ、卒論に毛が生えた程度で良いので、そのレベル感で指導をしている」

とのお声も実際に聞きます。

まあ。2025年現在、日本では博士号を取ることに対し、あまり評価されないので、

修士も当然、その空気感になりますよね🌱

*私なんか、WEB業界の下請けの下請け、SES会社へ面接に行ったときに、「奥さんストレスに耐えられますか。大学院で好きなことしていたんでしょう?」って、めっちゃ舐めた態度をとられました(笑)、しかも落とされたし(ちなみに月給額面:18万円w)。日本での扱いは基本こんなもんです。参考までに笑

僕は、食いつなぎのバイト先で、ネパール人の方々と良く喋るのですが

(うちのコンビニでは、私とマネージャーとリーダーくらいしか日本人がいない笑)、

博士号持ちと知ると、

母国で、警察官だった人や教師だった人からびっくりされます。

「日本人の反応と全く違うな笑」と、逆に私もびっくりしてます。

おそらく日本もこの空気感になれば、私もだいぶ生活がしやすくなるはず🌱

ちょっと蛇足でした🌱

加えて、

・修士の入学試験は、学部の時よりはるかにレベルが下がる

・授業も学部の時より、はるかに少なくなる

・研究も、学部に毛が生えた程度のアウトプットで良い

*修士も学部と同じく、研究結果が出なくても、基本何とかなるので、修士は努力賞と言われます。

このコスパ良である3拍子が揃っているため、

賢い方々は、不遇な博士号には行かず、ピカピカの修士卒を持って、

ビジネスや公務員の世界に飛び込んで行かれます。

めちゃ戦略が賢いですよね🌱

一番効率的♪

博士:色んな意味で一番大変

博士号を取るまでと、取った後も何かと大変なので、

以下、述べていきます🌱

研究

ここで初めて、結果が求められます。

結果をざっくり言語化すると、

「まだ誰も見つけていないを事象を発見して、論文を出す」

という事です。

つまり、自分の研究しているテーマで、何も新規性を発見できないと、

まずここで積みます。

*テーマ選びのセンスが求められる。

また、後者の「論文を出す」ことも重要で、

自分が発見した新規の事象を、論文化する際、

論文を審査するレフェリーの方々から、リジェクト(不許可)

を食らったら積む。

という事です。

*こちらに関しては、論文を出す雑誌を変える(審査員も変わる)など、救済措置的なものが有ります。

↓ そして、新規性を発見して論文を発表した後

ここで初めて、博士論文を提出する権利がもらえます。

んで、私の場合、博士論文を1日10時間以上かけて、4か月くらいにわたり、

論文をガリガリ書いて、内容を発表し審査してもらって、

博士号を取得しました🌱

修士と比べちゃいけないのは、分かっていただけたでしょうか笑?

*で、博士論文の内容を、論文化して今度は「世間に」発表する必要があります。私はまだそれを行っておらず、「だいたい2~3年くらいは論文化の時間が必要」と見積もっているので、後回しにしてます。この時間を確保することも私自身の課題です🌱

日常面

博士課程は基本、授業もなーんにも無いです。

つまり、コアタイムが無い研究室の場合、1日フリーです。

この事実を知らない人、多いのではないのでしょうか?

実は、この点もすごくネックで、

自己管理能力が低い人 or 研究者としての素質が無い人は、

もれなく、ここで何年も博士課程を過ごすことになります。

*オーバードクターという。

*なお、「どちらかの能力があれば基本何とかなる」と個人的には思ってます♪

「博士課程は、基本日フリーだよ。その代わり3年後に、きちんと結果がある、200ページ越えの英語論文を書いてね♪」

*所属研究室や研究業界による

と言われて、有り余る自由(期限付き)をポンっと渡されたら、

逆に人間できなくなっちゃうものです。(めちゃ気持ちは分かる)

取得後

日本ではポスドク問題などがあるので、大変です。

https://acaric.jp/articles/1171

優秀な研究者は海外に行っちゃいます🌱

特に、すぐに人間の役には立たないことを題材にしている、

基礎研究や、文系研究の方々は、博士号取得後も不遇なので、

このブログを立てました🌱

(自分の研究テーマで、企業や国からお金を工面しづらい)

私が何か新規性のある結果を出せなければ、

このブログの大半の記事をたたみます(笑)

まとめ

学部:参加証 修士:努力賞 博士:免許証

と言われている意味を、少しでも分かっていただけたら嬉しいです♪

個人的には、

一方効率の悪いことをしている時に、逆にその人の”魅力”が出てくる」

(日本であれば、博士号取得等)

とも思っているので、どうしたもんだか。

と考えてます(笑)

以上です🌱

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ABOUT ME
Johei Oku
Johei Oku
20代:昆虫分類学の研究で博士号取得
30代:このままポスドクでいることに、強い危機感を覚える。
生き残り作戦実行を決意。
第1案であるWEB制作滑り込み作戦が失敗し、現在奮闘中。
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