[書籍: Think clearly]_研究者にとって有用そうな箇所をレビュー

「Think clearly が、最近ブックオフでよく見かけるけど、実際どうなの?」
そんな方へ向けて、この記事を書いています🌱
今回は、自己啓発本を栄養ドリンクのように、定期的に摂取している私が、
Think clearlyのレビューと、主に研究者にとって、有用そうなTipsを抜き出しておきたいと思います。
ではでは始めます♪
結論
よくあるタイプの自己啓発本です。
*自己啓発本はどれもよくあるタイプになるか(笑)
しかし本書は、
心理学的研究、ストア主義、バリュー投資家思考を基に、本書を作成かつ、
上手にまとまっており、和訳も読みやすいです。
従って、良書に入る自己啓発本かと思います。
特に、学術研究の話が良く出てくるため、
研究者にとっても有用な箇所は多いかと考えられます♪
以下、有用そうな箇所をピックアップ引用し、簡単に考察をしていきますね♪
有用そうなTips
面接問題の対処法_秘書を一人雇いたい時

数学者のあいだで「秘書問題」として知られる命題である。
この秘書問題の適切な解放は、たったひとつしかない。
まず、「最初の37人」は、面接はしても全員不採用にして、ひとまずその37人の中でもっとも優秀な女性のレベルを把握する。
そしてそのあとも面接を続け、それまでの37人のうちもっとも優秀だった人のレベルを上回った最初の応募者を採用するのだ。
本書 p.37より
秘書を雇う際、応募者100人に対して、数学定数 e (=2.718)で割った数を、まず全員不採用にして、
レベルを把握するのだそう。
これ、企業へ応募する立場でも、転用できるかと思います!
職種を選ぶにしろ、企業を選ぶにしろ、
まず、数10社を受けてから、レベル感や自分への評価を把握し、
その後、自分にとって適切そうな企業へ応募する戦略は、手間ですが、
結構大事かなと。
特に私は、1社目の入社を、5社受けたのみで決めてしまったため、しみじみ思いました🌱
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一方、修士や博士で、新卒カードを利用する場合、
自分の研究をしながら、企業を何10社も受けるのは、とても手間なため、
「どうしたもんだか。。」と考えております🌱
頭のいい人より、賢明な人

アインシュタインはこんなふうに言っている。
「頭のいい人は問題を解決するが、賢明な人はそれをあらかじめ避けるものだ。」
本書 p.272より
これは、好みになりますが、
「目につきやすい業績をあげた人」(頭のいい人)より、
「問題を事前に防いでいる人たち」(賢明な人)の生き方を、
推奨しております。
この分け方は、自分の中ではなかったです。
おそらく、私も今後人生では、日の目をあまり浴びず、
後者(予見を見つけて、対処する)のような生き方になるよう、精進していきます(笑)
研究者生き残り問題

多くの研究者が次々に論文を発表するようになり、またそれらの論文が頻繁に利用されるようになれば、研究者は全員、そのペースに取り残されないよう沢山の論文を書かなければならなくなる。
だがこれでは、まだ発表されていない論文のテーマ探しがさかんに行われているにすぎなくなる
本書 p:359より
本書では、研究者の問題を上記のように記述しております。
また解決策として、「組織に属さない人たちとの交流を持っておく」
ことも一つの選択肢であると述べ、
ニュートンやダーウィンの例を出し、
次のように、組織に属していない人たちの強味を述べています。
組織に属さない人たちは、その内部にいる人たちよりも迅速に行動できるため、早く結果を出せることが多いということだ。
本書 p:365より
研究者目線での記述提言があり、ありがたいです♪
まとめ
万人向けの、自己啓発本かと思いきや、
意外と研究者に対しても、多く言及がされているな。
と印象を私は持ちました。
2025年現在、中古で沢山出回っているため、
興味をもった方は、ぜひぜひ、購入されてみてください♪
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